オ ー デ ィ オ キ ラ ー
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 第三部 LIVE・戦いの果て

 第十五章 拷問

      〜キアヌ・クルーガーの章〜




 牢獄……灰色の壁、黒鉄の柵。

 ベッドだけが部屋の片隅にある。
 せめてメンバーの誰かと一緒なら、気は紛れたかもしれない。離れていることが余計な心配を駆り立てる。

 メンバーの誰かが拷問にあってはいないだろうか。

 今はただ待つしかない。
 大鷹に、スコットに、アドルフに、ダルコに会いたい。

 罪なんていうのは権力でいくらでも、こじつけられる。
 オレたちはこんなにも無力だったのか。
 もう、オレたちに未来はないのだろうか……。

 いや、最初からこうなることは分かって、オレは活動していたんじゃないのか……。
 ただ、今はもっと音楽をやっていたい。
 牢獄の狭い檻から、遠すぎる空が見える。
 この隙間から、蝶が入り込んできた。

 蝶になりたいと一瞬思った。

 両親を失ったオレの脳裏に、真っ先に浮かぶのはキャサリンの笑顔だった。まるで、こうなることを予測していたような、昨日の声だった。


 監視員の態度は、紳士的だった。
 夜にはパンと肉を、一枚の皿に入れて持ってきてくれた。
 空港で胸にけん銃を突きつけたあの青年だ。

「私はあなたに何の恨みもない。ただ大統領の命令に逆らうことはできない、それだけなんだ。アートサイダーの曲はたまに口ずさむこともあるよ」
「分かっているよ。君は澄んだ目をしている」
 彼は少し照れ笑って言った。
「実はファンでね。CDも持っているよ。セカンドアルバムのINFINIAだ。ファーストアルバムのSKYの方は給料が出てから買う予定だ」
「フッ、そうか、有り難う。名前は」
「デュリオだ、デュリオ・ベルターリ。デュリオって呼んでくれ。
 兵士であると同時に、看護師の免許も持っている。
 戦場で傷ついた兵士の応急手当てや看護をするのも俺の仕事だ。
 軍隊って言うのはな、精神異常者の集まりだ。
 まともな奴は少ない。捕虜とみれば男でもレイプする。
 ホモの上官に気に入られたら地獄だ。毎晩相手をさせられる」
 視線があった瞬間、彼はすぐに目を伏せた。
 毎晩相手をさせられたのだろうか……。

 こんな彼も兵隊である前に、一人のファンであり人間だということを、こんな当たり前のことをオレは今さらながら知った。

 どん欲に生きるすべを探そう。

 チャンスはあるはずだ。
 そう気持ちを切り替えて何かが吹っ切れた。ツアーの間は、いつ襲い来るかもしれない連邦軍に落ち着いて眠ることもできなかったが、今、牢獄の中でやっと落ち着いて眠気がさしてきた。
 身体を横たえてみた。
 目の前は牢の檻、その奥には申し訳なさを隠しきれない瞳がこっちを見ている。

 デュリオか……いい奴だ。

 身体にのし掛かる疲労感と、開き直りの安堵感に頭は真っ暗になっていく。



 目覚めると朝だった。
 昨日とは違う兵隊が立っている。カミソリのように鋭い目と焼けた肌、彼なら人を殺すシーンも容易に想像出来た。そのイラだった口がひきつりながらしゃべった。
「大統領がもうじき見える。そしてお前の処分を決める」

 処分だと……。ムカつくヤロウだ、ふざけるな。

 視線がぶつかり合った。相手は至って冷静に視線を外した。その外し方が不気味に写った。今までにも、何度もこういう場面も経験したのだろう。大鷹に習った格闘術でこの男を殴り倒してやろうか……。
 しかしコイツを殺したところで、その後に何をすればいいか分からない。建物の構造も分からぬまま脱出はできない。兵隊は腰にぶら下げたトランシーバーを取り出して確認を取ると、すぐにベルトにしまいオレをにらんだ。
「おい、大統領がお呼びだ」

 牢が開き、抵抗しようかと思った瞬間、昨日の青年デュリオが出てきた。視線が重なった瞬間、デュリオが合図を送るように首を微かに横に振った。今は、逆らう時ではないとでも言いたいのか。
 彼を信じることにした。

 両手を背中に回され、手錠をかけられたまま細く暗い廊下を歩く。灰色の迷路の行き止まりには扉があった。
 地獄の入り口に見えたその扉をデュリオが開けた瞬間、白い光が差し込み、思わず目を細めた。

 白くかすむ部屋がポラロイドカメラのように、その輪郭をクッキリと現した瞬間、オレが1番最初に探した目は大鷹だった。

 懐かしさと安堵感で胸が熱くなった。
 次にスコットと視線が合い、全体を把握した瞬間、アドルフの切れた唇と晴れ上がった頬に俺の胸はえぐられた。しかしみんな、手錠は外されている。周囲を包囲している兵隊たちが不気味ではあるが。

「大丈夫だ心配するな、アドルフは無謀な脱出を試みて、お仕置きを受けだけだ」
 ハーシミーが冷やかな流し目で言った。
 何かをやらかすならアドルフが1番可能性は高いと思っていた。このぐらいで済んでよかった。オレが手錠をとかれ、座ったところで大統領自らもソファに腰かけた。初対面のときのような威圧をかけるような態度ではない。
「私もアートサイダーファンとして、君たちにはすべての事情を話したい。トルコ軍が国境を越えてきた。ウズベキスタンも我が北東部の軍事基地に空爆を仕掛けてきている。
 我等が君たちのことを伝えたらレナードでは既に君達は処刑されたということになっている。一体どういうことだ?」
 俺には訳が分からない。
 スコットがアゴに手をやって答えた。
「レナードは私たちを利用してインダス連邦と戦争をしたいんだ。現に私たちはホワイトルークに招待されワールドツアーの任命を受けた。アートサイダーの人気は今レナードでは絶大だ。戦争するための国民の支持が欲しいんだよ。
 今レナードでは暴動が起きている。反戦デモが絶えない。大統領の支持率も最低だ。俺たちがこの国で殺されることが最も好都合なのさ。
 あれだけ政府を非難したアートサイダーをレナードは全力を尽くして救おうとした。しかし、俺たちが殺された。インダス連邦との戦争に国民は賛成する。つまりあんたらが俺たちを殺せばそれこそ、レナードの思うつぼってことだ」
 ハーシミーの目は今までと違う。
 明らかに違う。
「それで私に命乞いか。どういう理由があれ君たちは、敵国民に変わりはないんだよ。君たちの体を切り刻む姿をインターネットで世界に流すことも出来る。レナード兵の士気を下げるには効果は絶大だ」
「そんな事をすれば、また恨みの根を増やすだけだ。何も解決はしない。キアヌは確かにレナード人だが、あんたにも、この国に対しても何もしていない」
 ダルコが言った。
「ダルコ君、私の父も何もしていない。しかしレナード人によって殺された。インダス連邦建国前、アルク国民だった私たちが何をした?
 何もしていない。
 しかしレナードは我等の敵国に武器を売りつけた。そればかりではない。軍事的制裁を加えるなどと言って敵に加担しアルク国南部の住民を抹殺した。私の家族もいた!」
 一際語義が強まった瞬間……
 この最後の一言で、オレは彼を同情した。
「お前たちは皆レナードに在籍するロックバンドだ。いわばレナードに育てられたも同然だ。レナードとは関係ないなどと、虫が良すぎるんじゃないのか」
 ハーシミーの唇が歪み、その目に、それまで腹の奥に隠し通してきた怨念が浮かび上がり燃え上がった。
「レナード人め。キアヌ、お前は絶対に許さない。安心しろ、一日で殺したりはしない。そしていつもレナードに媚びうるヤマト人と、カナダ人も返すわけにはいかない」
 そのとき、大鷹が言った。
「戦争に、勝ちたくねえのか」
「何だと……」
 ハーシミー大統領の口元が引きつって右に上がり、目つきが殺気を帯びた。その片手にムチを持ち、振り上げたとき
「オーディオキラーを起動させればレナード軍に勝てる」
 この時、居合わす全てのインダス連邦軍側の目つきが変わった。
「オーディオキラー……」
「音波でレナード軍戦闘機を破壊する。
 オーディオキラーはアートサイダーでしか、稼働できない。我々と手を組んではどうだ。この圧倒的な兵力差では連邦軍がダメージを得るだけだ」
 スコットの目も真剣になっている。
 もはや俺たちに、助かる道があるとすればこれ以外にはない。

「オーディオキラーに関する情報は、我々もレナードから既に入手している。君たちの悪評も聴いているよ。スコット、君の本名はケビン・レノン。レナード政府とは仲が悪いようだな。
 しかし、君がカナダ人、そしてキアヌがレナード人であることに変わりはない。君たちの力を借りるつもりはない。連邦国も侮れられたものだ」

 ハーシミーの仮面がドロドロと溶け始め、その皮膚の奥に潜む怨念の形相が露わになってゆく。東洋の鬼面にも似た顔の裏には、あらゆる残酷な拷問が見えた。

「私の恨みがどれほどのものか分かるか。旧アルク全国民の恨みがわかるか。
 国とは、一体でなければならない。お前はその国に生まれて、その国の恩恵を受けて、今日まで生きてきた。それにも拘わらず、戦争での勝利を条件に命ごいときたか。
 まさにレナード的な考えだ。見苦しいにも程がある!
 個々の自由だと……キアヌは何もしていないだと。
 お前たちは国家というものを全く分かっていない!
 お前達のような国民が、あのレナードを作ったんだ。お前たちにも十分罪はある!」

 何も反論できなかった。
 全てが彼の言うとおりだからだ。
 レナードを変えられなかった責任は、レナード国民のオレであることに変わりはない。
「分かりました、レナード国民として罰を受けましょう」
 四人のメンバーがオレを見た。
「ほう、キアヌ、潔い男だ。お前は少しは話が分かるようだな。
 お前みたいなレナード人ばかりなら、少しはあの国も変わるのだろうがな。
 お前は拷問のつらさを分かっていない。十分に痛めつけさせてもらう。
 そして、それを衛星中継でレナード国民に見せつける。
 それはレナードがやってきたことだ。お前に罪はない。
 私の殺された家族もそうだ。お前のその、潔い覚悟に免じて一つだけ願いをかなえてやろう」
「男に二言はないだろうな」
「なんだ、キアヌ・クルーガー」

「仲間を助けろ。……大鷹には、指一本触れるな。そして、スコットも釈放しろ」

「キアヌ……」
 大鷹の目が震えた。オレはその視線を受け止めた。

「それはだめだ。お前たちがレナード国民に与える影響は大きい。
 インターネットで映像を流してレナードのわが国に対する、武力行使を阻止するよう政府に訴えかけるのだ。それにはメンバーは多い方がいい。
 半分だけお前の望みを聞いてやろう。
 ダルコとアドルフだけは開放してやる。それ以外のメンバーは逃さぬ」
 ハーシミーの目に刃物と血が解け合う殺気を見た。



 拷問部屋と牢屋が柵で仕切られている。
 仲間の拷問を受ける姿を見せつけるために今度は三人一緒にこの牢屋か。あいつは身体の細胞一つ一つまでもが憎しみで構成されているのか。
 タバコを吸うスコット。タバコの灰は牢の床に落ちる。
 仲間たちが拷問に合う、そんな光景を見せつけられることが俺にとってはもうひとつの精神的な拷問だ。

 特に大鷹は、衣服を脱がされようものなら……。
 女かもしれない角魔大鷹は……。

 想像しうる全ての事は覚悟した。
 身体が勝手に震えて止まらない。
 黒い半袖シャツは冷酷だ。鳥肌と、逆立つ体毛を隠してはくれない。

 その時、大鷹が俺の肩を掴んで笑った。
「キアヌ、この三人のうちもし誰が死んでも、俺たちは悔いなく死んだって……だから可愛そうにって同情するのはやめようぜ。俺はそれが一番、億劫だ」
「大鷹……おまえ」

「いざって時はあのハーシミーと差し違えて死ねたら、死んで名も上がる」

 大鷹らしすぎる。
 他人事のように平然と呟く。それだけなのか……本当に。
「やめろよ、すぐにサムライとやらはそういうことを言いやがる。
 悪い風習だ。みんな助かるんだ、みんな生きるんだ!」
 そのとき、兵士達が来た。その後ろにいるのは、ハーシミーだ。
「拷問は一日一人ずつだ。大丈夫だ、殺しはしない。誰からやろうか。ちなみにお前たちのメニューは、電気ショックに決まった。どんなものかを教えてやれ」
 ハーシミーのアゴが斜めに上がり、その合図を鋭い目でキャッチした最前列の兵がニヤニヤ笑いながら喋り出した。
「いいか、現代の拷問の中でも電気ショックはなあ、痛みを重視した最も残酷な刑といわれてる。電気棒を体中に当てられてなあ、身体中の穴という穴にぶち込まれる。口に押し込みゃ、歯が抜け落ち舌は膨れあがる。ケツの穴に突っ込まれりゃ地獄だ。出血して内臓がダメージを受けて歩けなくなってよお、精神障害も引き起こすんだぜ」
 こんな事を冷静に、面白おかしそうに笑う人間がいる。
 ヨダレを出して興奮している。
 こいつら、人間じゃねえ。
「俺が行くよ」
 立ち上がったのはスコットだった。
 若い二人をかばったスコットの男気。
 オレの心は震えた。
「長く生きた分だけ、ここは俺がいかなきゃあな」
 時に父のように接してくれたスコット。
 オレは彼に甘えていいのか……。
 電気ショックの辛さは父からも聞いたことがあった。
 ここは……スコットに譲ろう……許してくれ……。
 俺たちはまだ若い、だからもっと生きたい。少なくとも彼よりは長く生きる権利があるんじゃないか……。角魔大鷹を守る、だから……

 許してくれ……。

 握り拳に血が滲むほど力が入り腕が震えたその時、大鷹が立ち上がり振り向いたスコットの腹を殴った。
 にらみ合う二人、笑う角魔大鷹。
 やがて意識を失い崩れ落ちるスコットを大鷹は受け止め、オレに預けた。

「俺が一番手だ」

「大鷹……!」

「スコットは眠らせておけ……」
「大鷹、オレが……オレが行く!」

「お前には女がいるだろう。あんときのピザ、旨かったぜ」
 大鷹は微かに笑って俺の肩を掴み「絶対にこっちを見るなよ」と言って牢を出た。

「大鷹……」

 息が詰まった。
 牢の外につながる拷問部屋で、ハーシミーが笑いながら上着を脱いだ。兵士達は目を剥きだして笑っている。
「大鷹か、楽しめそうだ。私はおまえの身体に興味があった。願ってもない。
 男なのか女なのか……噂を確かめてみたかったよ」
 大鷹はこんな時でもニヤリと笑ってハーシミーを蔑視している。
 銃を突きつけられ、両腕は後に縛られ、そして繋ぎの黒い革ジャンはハーシミーによって引き裂かれた。

 兵士達の歓声が沸き起こった。
 オレは背を向けた。見てはならない大鷹の身体。震える、鳥肌が体毛と共に逆立った。兵士達の声が歓喜し、絶叫している。
 嘘だろう……。
「やめろぉー!」
 オレの叫びは兵士達の喜びの声にかき消され、心は凍り付いた。
「まずは楽しませてもらうよ、角魔大鷹、この白い肌を」
 ハーシミーの悲壮なる過去が怨霊となって彼を支配している以上、誰のどんな言葉も、その心に届くことはない。
 その牙は、角魔大鷹の白い肩に噛みついた。
 地獄の扉が開いた。



 長すぎる悪夢の拷問が終わった。
 デュリオの言葉通り、精神異常者達によるレイプと拷問でボロボロになった大鷹が牢に投げ捨てられ、オレは崩壊した心で受け止めた。
 半裸の状態で手足は腫れ上がって太ももからつま先まで生温かい血が流れ落ち、口も切れて血が胸まで濡らしている。

「大鷹……」

 肉体と精神の拷問……大鷹にとってこれ以上の屈辱はない。
 約束をしたはずなのに、オレの頬からは涙が止めどなく溢れ出た。

「へっ、蚊に食われたようなもんだ。そんな、情けねえ顔するな」

 こんな時でもお前は強がりを言えるのか……。
 これがあの大鷹の声なのか……。

 弱々しく掠れた声だった。そして咳き込む大鷹の口から歯が三本落ちた。
 オレの涙は止めどなく溢れ出て大鷹の頬にも落ちた。
「ガキんとき以来だぜ、歯が落ちたのはよお……」
「まだガキのクセに生意気言うな」
 スコットが大鷹を静かにベッドに寝かせ、応急処置を始めた。大鷹は死ぬように目を閉じた。オレは何も出来ずにただ、何が出来るかをスコットに聞くばかりだったが彼は何も答えず急いでいる。

「そんなんじゃ助からない。ここは俺に任せろ」

 牢へ一人の兵士が灰色の機械と台を押しながら入ってきた。
 デュリオだ。
「頼む……大鷹を助けてくれ!」
 オレの叫びを受け止め、デュリオは大鷹を抱き上げ診療台に寝かせると、酸素マスクを付け、点滴を右腕に打った。
「これも大統領命令なのか」
 スコットが憤りをむき出したまま言った。
「そうだ、死なせてはならないってな。何度も拷問するために、ある程度痛めつけて生かしておく……卑劣なやり方だ。まず身体を消毒する、手伝ってくれ」

 紛れもなく女の身体だった。
 オレは目を伏せ、ただその身体を消毒液で拭いた。
 兵士達の唾液と精液にまみれた身体を、とにかく綺麗にしたかった。
 デュリオはOKの合図をしてオレ達を休ませた。
 スコットと牢の片隅で治療が終わるのを待った。治療を終えたデュリオが聞いた言葉はこれだった。

「大鷹は、女だったのか……」

「違うよデュリオ。そしてキアヌ、大鷹は男だ、カストラートだ」
「カストラート……!? どういう事だ……!」
 ロック魂に風穴を開けられた。
 かつて中世のヨーロッパでカストラートと呼ばれた男達の歴史、実力、その声の凄まじさ、全ての謎が解き明かされた瞬間、さらなる涙があふれた。
 俺は誰にも負けるわけにはいかない……大鷹がこれほどまでに執着した声。
 オレはギターのために、性を捨てられるだろうか。
 出来ない……。
 だけどお前はできた。
 その歌声が凄まじいほど、彼の闇の大きさが透視できた。

 全てが納得できた。
 性なんて小さい物を通り越した大鷹の強さ、
 声に妥協をしない強さ、


 角魔大鷹……彼への友情はオレの中で不変の物になった。



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