スカイファイターエフ
『鷹戦士F』
Fの部屋 インタビュー・スロッド |
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孤高の鷹戦士F |
暗い茂みの奥から颯爽と出てきたF。
彼の留まった枝が衝撃とその重みで上下に揺れている。
僕は彼に、何を聞く事も出来なかった。勇壮な姿。
怖いのに透明感がある目。
鷹戦士を極めた最強の鷹豪。
こんなにも違うものなのか。
そして彼は大空を睨むと、大きく羽ばたいた。 |
僕は遠くで彼を視察することにした。
彼は急浮上、急降下を繰り返す。
見たこともない凄まじいスピードだ。
そして岩を蹴って舞い上がる。
石が砕けて谷底に落ちていく。
こんな蹴りを食らったら相手はひとたまりもないだろうな。
あらためてスカイファイターたちの凄まじさを実感した。
そんな訓練が終わって彼はゆっくりと滑空してきた。
巨大な鷹、その大きさに僕は圧倒された。
そのとき
F 「よお、お前も鷹戦士か」
スロッド 「あ、はい、あの、凄い訓練だなあって。
あの、いつもどのくらいやってるの」
F 「旅をしながら、一日中だ」
スロッド 「どうすれば強くなれるんすか」
F 「命を捨てろ」
スロッド 「命を…」
僕にはその言葉が痛いほど突き刺さって息が詰まった。
訓練においても、全てだ!
F 「命は、大事に使えよ」
Fはその言葉を残して大空に舞い上がった。
命を捨てる、戦いに挑むときの一番の気構えだ。
そのあとの、命は大事に使えという言葉が、深く心に浸透した。 |
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その数日後、またFに会った。
「へへ、Fさんよお、俺とスピード比べしようぜ。
いくらあんたでも、ハヤブサの僕に叶うわけがない」
「いいぜ」
「よおし、見てろ」
僕はFと並んで飛び、そろそろ追い抜こうかと加速した。
ところが……
「ゲッ、結構速いジャン。ようし、こうなったら……!」
Fのイカレタ目がギラリと光った。
「うわあっ!僕より速い!」
スピードだけは誰にも負けなかったのに。
ショックで落ち込む僕にFが言った。
F 「カンムリクマタカだからとか、ハヤブサだからとか
オウギワシだからとか、鷹戦士である俺たちにそんなの
関係ねえ。
訓練したやつが強くなる」
スロッド 「待って!俺もあんたと旅をしたい、
着いていっていいかな?」!
F 「好きにしな」
僕は燃えた!そうだ、世界最強のハヤブサになるぞ!
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