フィリビンワシ - Philippine Eagle -
英 名
Philippine Eagle
学 名
Pithecophaga jefferyi
全 長
86cm〜108cm
体 重
4.7kg〜8kg
主な特徴

フィリピンワシ、別名サルクイワシ。
世界三強の種族の一角。超大型のワシで爪の力はオウギワシにも匹敵する。
猛禽類中、最も縦に厚く、横に薄いクチバシは獲物により奥深く食い込ませるためにある。

密林を梢スレスレに高速で飛び、カニクイザルやムササビ、オボッサムなどを
補食していたが、密林の伐採により彼らの歴史は変わっていく。

獲物が減った彼らは、環境の変化にも適応能力を発揮し、イヌにブタといった家畜をも襲い始めた。
そのことが原因になり乱獲され、これに密林伐採も拍車をかけて、その個体数は激減した。

フィリピンワシにサルを捕らせるショーは数十年前のフィリピンで実際に行われていたという。
その野生での生息数は現在200羽とも150羽とも言われ、
超大型ワシの中では最も絶滅の危険性が高い種族でもある。

1978年にフィリピン大統領は、国鳥でもあるこのワシの名誉を損なうとして
名前を Philippine Eagle と改めるよう命じた。

現在、このフィリピンが世界に誇る強力種、フィリピンワシの個体数回復のため、
人工ふ化や密林の保護などが懸命に行われている。